ルビーネックレスに花が咲いたけど、このまま放置で大丈夫なの?と迷ったことはありませんか。
実は、状態によって「放置でOK」なケースと「花をカットした方がいい」ケースがあります。
今回は、ルビーネックレスの花が咲いた後のお手入れ方法や、花が咲かない理由・咲かせるためのコツについて解説します。
ルビーネックレスの花が咲いたら放置でOK?
ルビーネックレスは秋から冬(10月~3月頃)に、黄色くてマーガレットに似た花を咲かせます。
株が充実していると次々に咲き、冬のベランダや室内を明るくしてくれる存在です。
花を放置しても良いケース
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観賞用に楽しみたい場合
黄色い花をそのまま観賞してOKです。花持ちは数日~1週間程度ですが、株が元気であれば自然なプロセスなので問題ありません。 -
株が健康で元気な場合
株が充実していて葉や茎がしっかりしているなら、花を咲かせても大きな負担にはなりません。
花をカットした方が良いケース
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葉がしおれて弱っている場合
花はエネルギーを使うため、株が弱っているとさらに消耗します。早めにカットして株の回復を優先させましょう。 -
枯れた花を取り除きたい場合
見た目を整えるだけでなく、カビや病気の原因を防ぐ意味でもカットがおすすめ。 -
徒長を防ぎたい場合
花をつけたままにすると株のバランスが崩れやすいため、形を整えたいときは切り戻すと安心です。
ルビーネックレスの花はどんな花?
ルビーネックレスの花を見た瞬間、「やっぱりキク科なんだ!」と納得する方も多いでしょう。
ここでは、ルビーネックレスの花の特徴を詳しく紹介します。
開花時期は10月~3月頃
ルビーネックレスの花は、秋から冬にかけての寒さが深まる時期に開花します。
ちょうど庭やベランダの彩りが少なくなる季節に咲いてくれるため、鮮やかな花色は一層目を引きます。
花の色と形:明るい黄色で元気いっぱい
花色は太陽のように明るい黄色。小さな花ながらも、見ているだけで元気をもらえるような華やかさがあります。
花の形は、菊やマーガレットに似ており、放射状に細い花びらが広がるキク科らしい姿が特徴です。
キク科ならではの姿
ルビーネックレスは普段、ぷっくりとした赤紫のツル状の葉が目立つため「葉を楽しむ植物」というイメージが強いです。
ただ、花を見ればキク科植物であることが一目瞭然。咲いた瞬間に「こんな花をつけるんだ!」と驚く方も多いです。
香りも楽しめる?
株の状態によっては、ほんのりと甘い香りを漂わせることもあります。
強い香りではありませんが、近づいてみると小さな花から自然の香りを感じられるのも魅力のひとつです。
ルビーネックレスの花が咲かない理由と咲かせる方法
理由① 日光不足
ルビーネックレスは日光を好む多肉植物です。
室内管理が長く続くと、徒長して株が弱り、花芽もつきにくくなります。
対処法
- 春・秋の生育期は屋外の半日陰〜日なたに置く
- 急な環境変化を避け、少しずつ日光に慣らす
- 真夏の直射日光は避け、レースカーテン越しや遮光ネットを利用する
理由② 株が未熟である
株がまだ充実していないと花をつけません。特に購入したばかりの小さな苗では花は期待できない場合も。
対処法
- 春・秋に屋外管理し、日光と風をしっかり与える
- 水は「土が乾いてから」与えるのが基本
- 春と秋に薄めた液肥(例:ハイポネックス)を与えて株を育てる
ルビーネックレスの花が咲かない理由は?咲かせる方法も

では、長くルビーネックレスを育てていても花が咲かない理由とは一体何なのでしょうか。
ここではルビーネックレスの花が咲かない主な理由2つとそれぞれの対処法をご紹介します。
ルビーネックレスの花が咲かない理由①日光不足
ルビーネックレスは日光を好みます。特に、生育が旺盛にな春と秋は屋外に置きたい植物です。
日光不足が続くことで株が弱々しくなり、「徒長(とちょう)」を引き起こします。
徒長したルビーネックレスは徐々に茎が細くなり、葉と葉の間隔が広がってだらしのない姿に変わっていきます。
また、徒長した株は十分な生育が見込めずなかなか花が付かないだけでなく、ちょっとしたストレスでも弱りやすくなります。

春から秋の生育期は屋外で管理する
ルビーネックレスの生育期である、春と秋。
この時期に十分な日光に当てることでルビーネックレスの生育を促します。
とはいえ、室内からいきなり屋外の日向へ移動させると「葉焼け」の原因になりえます。葉焼けは葉が強光により焼け焦げてしまうトラブルです。(下写真)
葉焼けを防ぐためにも、鉢を移動する場合は数日かけて少しずつ日光に慣らしましょう。
例:室内の明るい場所(レースカーテン越しの光)⇒屋外の日かげ⇒屋外の半日陰⇒日向

ただし、真夏は高温により株が弱りやすいため、35度を超えるようなら室内への移動も検討します。
反面、寒さには比較的強く0度以下にならなければ様子をみます。冬場は生長も緩慢になるため、水やりを控え乾燥気味に管理することで樹液の濃度を高め、耐寒性をつけます。
ルビーネックレスの花が咲かない理由②株が未熟である
前項の内容と少し被ってしまうのですが、日光不足が続くことで株が十分に育っていない場合は花芽も付きにくいです。
株を充実させるためには日光はもちろん、「風」も欠かせません。植物は風を受けることで光合成がさかんになり、より大きく生長します。
「日光」「風」「水」が適切であるか見直してみる
・日光
⇒日当たりの良い場所を好むため、室内に置きっぱなしだとどうしても不足しがち。
・風
⇒風通しのよい場所を好む。特に、生育期である春・秋は屋外に置くのがベスト。
・水
⇒乾燥気味に管理する、多湿には弱い。冬場はほぼ断水気味にして耐寒性を高める。葉にシワがよってからの水やりでもok。水をやり過ぎるよりはずっとよい。
春と秋には薄めたハイポネックスを与えてみよう!
ルビーネックレスの生育期である春と秋には、2週間に1回程度、薄めた液肥を水やりと一緒に与えてみましょう。
株が充実して花が付きやすくなります。おすすめはハイポネックス。ホームセンターで見かけることが多いのではないでしょうか。

ハイポネックスの使い方は簡単です。
水1Lに対してハイポネックス原液を約2ml薄めるだけ。これを水やりの際に与えます。
ハイポネックスのキャップ1杯分で約20mlです。1Lは牛乳パック1本分くらいですね。ハイポネックスの原液は青いので、水で薄めると水色になります。

実際にルビーネックレスを育てて分かったこと
筆者はルビーネックレスをもう10年近く育てていますが、実際に育ててみて感じた特徴をまとめます。
グリーンネックレスより丈夫
同じ仲間のグリーンネックレスと比べると、ルビーネックレスは寒さにも暑さにも比較的強く、とても丈夫な印象があります。
我が家では一年中ベランダに置きっぱなしですが、それでも元気に育ち、春には黄色い花を咲かせてくれます。
花は摘んだ方が株が元気
花は観賞して楽しめますが、放置していると葉がしおれてしまうことがあります。
そのため、私は基本的に花が咲いたら早めに摘み取るようにしています。
増やしやすく扱いやすい
ルビーネックレスはカットして挿し芽にすることで簡単に増やすことができます。
丈夫なうえに繁殖力もあるので、初心者でも挑戦しやすい多肉植物です。
葉と花の両方を楽しめる
ぷっくりとした赤紫の葉は観葉として可愛らしく、秋から春にかけて咲かせる黄色い花は明るい雰囲気をプラスしてくれます。
葉と花の両方を楽しめる点も、ルビーネックレスの大きな魅力だと感じています。
まとめ:ルビーネックレスの花を楽しむコツ
- 花は放置してもOKだが、株が弱っているときはカットするのが安心
- 枯れた花は取り除いて清潔に保つ
- 花を咲かせるには「日光・風・乾燥気味の管理」がポイント
- 春と秋に屋外でしっかり育てれば、冬の花も楽しめる
ルビーネックレスの黄色い花は、冬の景色に彩りを添えてくれる存在です。
ぜひ適切な管理をして、長く元気に楽しんでくださいね。
ルビーネックレスの花が咲かない理由と対処法 1.日光不足 ⇒できるだけ日当たりの良い場所に置いて管理する。ただし、真夏は高温により葉が傷む可能性が高いため様子をみて半日陰に移動するorレースカーテン越しの光にする。 2.株が未熟である(生育が不十分) ⇒春・秋は屋外の半日陰で管理(慣れれば日向に置いて様子をみる、葉焼けするようなら半日陰へ戻す) ※水やりは土がしっかり乾いてからおこなうのが基本