「センペルビウムの子株が増えすぎて、鉢の中がぎゅうぎゅう…。どうしたらいいの?」
ロゼット状の葉が美しく、寒さにも強いセンペルビウム。
丈夫で育てやすく、しかも子株をどんどん増やす多肉植物として人気です。
しかしその分、「気づいたら子株だらけで見た目が乱れた」「外して増やしたいけど方法が分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか?
この記事では、センペルビウムの子株を外す方法から、増やし方のコツ、そして外した後の管理までを詳しく解説します!
センペルビウムの子株の外し方

センペルビウムの子株は、軽く引っ張るだけで外せることもあります。
ただし、無理に引っ張ると元株を傷めるため、ランナーを清潔なハサミでカットするのがおすすめです。
① 元株から伸びたランナーを確認する

子株はランナー(茎のような部分)で親株につながっています。まずは、どの子株が独立できそうかを確認しましょう。
② 親株を片手で押さえ、子株を軽く引っ張る

根がついている子株なら、軽く引くだけで外れることがあります。無理に引っ張らず、スッと取れるものだけを外しましょう。
③ 取れにくい場合はハサミでランナーをカット

外れない場合は、清潔なハサミやカッターでランナーを根元からカットします。刃物はアルコールで消毒しておくと安心です。
④ 外した子株の下葉を2〜3枚取り除く(腐敗防止)
下葉を少し取り除くことで、土に挿したときに蒸れにくく、根が出やすくなります。
⑤ 乾いた清潔な土に挿す

切り口が乾いてから、乾いた多肉植物用の土に挿しましょう。すぐに水やりせず、1週間ほど明るい日陰で乾かして発根を待ちます。
外した子株の管理方法

外したセンペルビウムの子株は、「乾燥」「風通し」「日当たり」が管理のポイントです。
発根までは過湿を避け、ゆっくりと根を育てることを意識しましょう。
① 発根するまでは日陰で管理
切り口が完全に乾くまでの間は、直射日光を避けて明るい日陰に置きます。湿気が多いと腐りやすいため、水やりは控えましょう。
② 根が張り始めたら徐々に日向へ
発根して株が安定してきたら、徐々に日当たりの良い場所へ移動します。いきなり強い日差しに当てると葉焼けするので、少しずつ慣らすのがコツです。
③ 土が完全に乾いたら水を与える
根が出てきたら、土がしっかり乾いたタイミングで軽く水やりします。まだ根が浅い時期は、霧吹き程度の水分補給でも十分です。
コンパクトに育てられる!小型のセンペルビウム3選
「子株は可愛いけど、場所を取りたくない…」
そんな方におすすめの小型品種を紹介します。
バニラシフォン
コロンとした小さなロゼットが密に群生。寒さに強く、子株が良く増える丈夫な品種です。
ブルームーン
寒さに当たると葉先が赤く色づく美しい中小型種。子株もよく増えて、育てるのも増やすのも簡単!
ブラウニー
コンパクトな株立ちで、春になると葉の縁が赤く染まる可愛らしい品種。
よくある質問(FAQ)
Q1. センペルビウムの子株はいつ外すのがいい?
A. 春(4〜6月)または秋(9〜10月)が最適です。気温が15〜25℃前後で、株が活発に育つ時期に行うと根付きやすくなります。
Q2. 子株を外さないとどうなる?
A. 鉢の中がすぐにいっぱいになり、蒸れや根詰まりの原因になります。株が弱る前に整理しましょう。
Q3. 子株を外したあと、すぐに土に挿していい?
A. 切り口が乾くまで1〜2日ほど待ってから挿すのがおすすめ。すぐに挿すと腐ることがあります。
Q4. 外した子株に根がないけど大丈夫?
A. 根がなくても大丈夫です。乾いた土に挿しておけば1〜2週間ほどで発根します。
Q5. 親株はどうなる?
A. 子株を外しても親株はそのまま育ちます。むしろ株が軽くなり、通気性が良くなることで元気を保ちやすくなります。
Q6. 外した子株はどんな土に植えればいい?
A. 多肉植物用の水はけの良い土を使いましょう。観葉植物用の保水性が高い土は根腐れの原因になります。
Q7. 発根までどれくらいかかる?
A. 条件が良ければ1〜2週間ほどで根が出始めます。涼しく湿度が高い季節は、やや時間がかかることもあります。
Q8. 子株を外したあとに水やりは必要?
A. 発根するまでは水を与えず、乾燥気味に保ちましょう。根が出てから少量ずつ与えます。
Q9. 外した子株は屋内でも育てられる?
A. 明るい窓際など、風通しと日当たりが確保できる場所なら屋内でもOKです。ただし湿度が高い場所は避けましょう。
Q10. 子株が小さすぎる場合はどうすればいい?
A. 直径1cm以下の子株は外さず、もう少し育ってから分けるのが安全です。小さすぎると乾燥で枯れることがあります。
まとめ|センペルビウムの子株は、外して増やせる“楽しみどころ”!
センペルビウムは、放っておくとどんどん子株を増やす“子沢山”な多肉植物。
鉢の中がぎゅうぎゅうになってしまう前に、適度に整理してあげるのがポイントです。
子株を外すときは、
- 無理に引っ張らず、清潔なハサミでランナーをカット
- 切り口を乾かしてから挿す
- 発根までは日陰・乾燥気味で管理
この3つを意識すれば、失敗なく増やすことができます。
また、外した子株を植えるときは 水はけの良い多肉植物用の土 を使うのが鉄則。
小さな子株でも、正しく管理すればしっかり根付き、また次の季節に新しい子株をつけてくれます。
センペルビウムの増殖は手間がかからず、見た目もどんどん華やかに。
親株・子株ともに元気に育つよう、タイミングを見てお手入れを楽しんでくださいね。


