筒状のユニークな葉が特徴のゴーラム。近頃では盆栽としての人気も高まっています。
そんなゴーラムは、初心者でも比較的簡単に増やすことが可能なんです。
今回は、ゴーラムを葉挿し・挿し木で増やす方法を画像付きで分かりやすく解説します。
ゴーラムの増やし方【挿し木で増やす場合】
ゴーラムの増やし方【葉挿しで増やす場合】
ゴーラムは、葉挿しによって増やすことができる多肉植物です。以下は、ゴーラムを葉挿しで増やす手順です。
必要なもの
- プリっと張りのある健康的なゴーラムの葉
- 水はけの良い清潔な土(無機質なもの、バーミキュライトや川砂などがベスト)
適期は春。3月~4月ころがベスト
春から初夏は日照時間が長くなり、光合成が活発になるため葉挿しの成功率が高まります。
梅雨に差し掛かると湿度によって、発根前に腐ってしまうリスクが高くなります。
ハリのある元気な葉を選ぶ
健康で病気や傷のないゴーラムの葉を選びます。
葉を指でつかみ、左右にひねるようにして茎から慎重に外してください。
葉が途中で千切れないよう、できるだけ茎に近い部分から切り取ります。
乾いた土の上に転がしておく(埋めない)
取り外したゴーラムの葉は乾いた清潔な土の上に置きます。
このとき、葉の付け根を土に深く埋めないようにしてください。置くだけでokです。
根が出てきたら水やり
初めは水を与えず、数日間放置します。切り口が完全に乾燥して根が出る準備が整うのを待つためです。
経験上、根が出るまでは水を与えず放置の方が腐りにくいです。
1ヵ月ほど経って葉の付け根から根が出始めたら、ここで初めて水を与えます。
ゴーラムの増やし方でよくある質問
ゴーラムを増やすのにもっとも適した時期はいつ?
ゴーラムを挿し木や葉挿しで増やすなら、春(3月~5月ころ)がもっとも失敗しにくいです。
この時期は気温が適度で、日照時間も長くなります。適度な暖かさと光が、根の発根と成長をサポートしてくれます。
春はゴーラムを含む多くの多肉植物が休眠から目覚め、成長期に入る時期です。挿し木や葉挿しによる繁殖が成功しやすくなります。
葉挿しする時は葉の付け根を土に埋めた方がいい?
葉の付け根を軽く土に触れさせるだけで十分です。完全に埋める必要はありません。
葉の付け根が土と接触していることで、根が発生するのを助けます。
葉の付け根を深く埋めると、過剰な湿気が溜まりやすくなり、腐敗を引き起こす原因になります。
挿し木や葉挿しに挑戦してみたけど根が出ない…
挿し木や葉挿しで根が出ないときの原因には以下のようなものがあります。
- 気温が足りない:気温が足りないとなかなか根が出ないです。ゴーラムは15℃から24℃の温度でよく育ち、根も出やすくなります。気温が足りない場合は焦らず待ちます。
- 乾燥不十分:切り取った葉が十分に乾燥していない場合、根が出にくくなります。葉を切り取った後、2〜3日間乾燥させてください。
- 水のやりすぎ:発根前に水を与えると腐敗を起こしやすいです。初めは水を与えず、10日くらい経ってから土が完全に乾燥している場合のみ軽く水を与えます。その後は土が完全に乾いたら水を与えるようにしてください。
- 光の過不足:光が不足すると根が出にくくなります。逆に、直射日光が強すぎると葉が焼けてしまって失敗しやすいです。発根までは直射日光は避け、適度な明るさを確保します。
- 保水性の高すぎる土:土が重すぎたり、水はけが悪いと根が出にくくなります。草花用の土や観葉植物用の土だと保水性が高すぎて、発根前に腐りやすいです。多肉植物用の土かバーミキュライトや川砂などを使用してください。
ゴーラムの簡単な増やし方!失敗しない挿し木と葉挿しの手順【まとめ】
- ゴーラムの簡単な増やし方は「挿し木」と「葉挿し」の2パターン
- ゴーラムを増やすのに適した時期は、生育が盛んになり始める春。地域によっても異なるが、3月~5月くらいがもっとも失敗しにくい
- 挿し木や葉挿しで使う土は、水はけの良い無機質なものがベスト。保水性の高すぎる養分豊富な土(腐葉土や堆肥などを多く含む土)を使うと、根が出る前に茎や葉が腐敗する可能性が高いので注意。バーミキュライトや川砂、赤玉土(細粒)などの無機質な土が理想
- 葉や茎を土に挿したら(葉の場合は置いたら)、10日くらいは水を与えずにそのまま待つ。葉挿しに関しては発根まで水やりしない方が腐りにくい