筒状の個性的な葉が人気のゴーラムですが、いつの間にか茎ばかりが伸びて不格好になっていませんか?
ゴーラムは観葉植物コーナーで見かけることも多いですが、耐陰性がほとんど無いので光が足りないとあっという間に徒長してひょろひょろになるんです。
今回は、ゴーラムが徒長する主な原因と伸びすぎて不格好になった株の仕立て直し方を紹介します。
ゴーラムが徒長で伸びすぎるのは日光不足が主な原因!
ゴーラムの茎ばかりがひょろひょろと伸びすぎる場合、考えられる一番の原因は「日光不足による徒長」です。
光線不足が続くと光を求めて茎ばかりが伸びすぎる
ゴーラムを観葉植物と同じ場所に置いていると、ほぼ高確率で徒長します。
日光が足りないと、茎が細く長く伸びて間延びしたり、葉の色が薄くなったりします。
徒長した株は適期に切り戻すことで仕立て直すことができる
残念ながら、すでに徒長した部分は置き場所を改善したところで元通りにはなりません。
ただ、適期に切り戻すことで仕立て直すことならできます。
徒長で伸びすぎたゴーラムの仕立て直し方
置き場所の見直しからスタート
まずは置き場所の見直しから。仕立て直したところで光が足りないとまた徒長します。
気温が許す限りは屋外がベストですが、室内なら南~東向きの窓際に置きます。
春に伸びすぎた茎をカット
生育が盛んになる春に伸びすぎた部分を切り戻します。
地域にもよりますが、4月~5月ころが失敗しにくいです。
カットした茎は乾いた土に挿して発根させる
切り取った茎は下葉を取り、清潔な土に挿して発根を待ちます。
取り除いた葉もそのまま土の上に転がしておけば、葉の付け根から子株が出てきます。
元株は水のやり過ぎに注意しつつ管理を続ける
元株を大胆に切り戻した場合、葉が減ったことでこれまでよりも土が乾く速度が落ちます。
水やりは「〇日に1回」などと決めず、土が完全に乾いてからおこなってください。
うまくいけば14日~1ヵ月くらいで発根、元株からは新芽が出てくる
うまくいけば14日~1ヵ月くらいで発根し、元株からは新芽が出てきます。
明るく風通しの良い場所で管理していれば、徒長を回避することが可能です。
屋外管理の場合、真夏は直射日光を避け、冬は5度以下になりそうなら室内へ移動します。
徒長を回避!ゴーラムの幹を太くするために押さえておくべき3つのポイント
気温が許す限りは屋外で育てるのが理想
多肉植物であるゴーラムは、観葉植物と違って耐陰性がほとんどありません。
そのため、光が足りないとあっという間に徒長を起こして弱ってしまいます。
室内なら南~東向きの窓際に置くことが最低条件です。
水やりは土が完全に乾いてからが基本
ゴーラムの水やりは土が完全に乾いてから行うのが基本です。
ゴーラムは葉や茎に沢山の水分を蓄えているため、土が乾かないうちに水をやると、根が蒸れて腐ってしまいます。
生育が鈍る真夏と真冬は、土が乾いてさらに3日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量の水やりで十分です。
2年に1回の植え替えで土を更新
ゴーラムを太く丈夫に育てたいなら、2年に1回は植え替えを実施します。
土は経年によって粒が崩れ、粘土状に固まることで根を傷ませます。
地上部を健康に保つためには2年に1回ほど土を更新し、根を健康に保つ必要があります。
そもそも、なぜ光が足りないと徒長するの?
光が足りないと光合成できない!
光合成は植物が光をエネルギー源として利用し、糖類を生成する働きです。
光が不足すると光合成が不十分になり、植物は生きるために光を求めて茎を伸ばします。
光が足りないとホルモンの働きで茎が伸びる!
光が不足すると、植物内で特定のホルモン(ジベレリンやエチレン)のレベルが変化し、茎の伸長が促進されます。
これにより、植物は光を求めて上方向にばかり伸びるようになります。
光を感知して光の方向に茎を伸ばす!
植物には光を感知する受容体があり、光の存在や方向を感知します。
日光が不足すると光を感知する受動態が活性化し、光を求めて茎を伸ばす信号を受け取ります。
これにより、植物は光源に向かって徒長します。
光が足りないとエネルギーが茎に集中する!
光が不足している環境では、植物は限られたエネルギーを茎の成長に集中させ、光を得るための高さを優先します。
これにより、茎がひょろひょろと細く長く伸び、徒長が起きるのです。
より多くの光を取り込めるよう葉と葉の間隔が伸びる!
日光不足による徒長では、葉が薄くなり、葉と葉の間隔が広がって間延びします。
これは、葉が互いに影を作らないようにするための対策です。
ゴーラムが徒長で伸びすぎる原因は日光不足!乱れた樹形の仕立て直し方を解説【まとめ】
- ゴーラムは光が足りないと徒長する
- 徒長した部分は元通りにすることはできない。ただ、適期に切り戻すことで仕立て直すことは可能
- ゴーラムの徒長を防ぐなら光と風が不可欠。気温が許す限りは屋外で管理するのが理想