エケベリアは可愛らしい姿で人気の多肉植物ですが、なかには年数を経るごとに茎立ちする品種もあります。
今回は、茎立ちしたエケベリアの仕立て直し方や茎立ちの魅力について紹介します。
茎立ちしたエケベリアの仕立て直し方
エケベリアは、茎を切って新しい苗を作ることができます。以下にエケベリアのカット苗作りの手順をご紹介します。
茎のカット
ハサミを使ってカットする際には、茎を2、3cm残すようにしましょう。
切り口を乾燥させる
カットした後は、切り口をしっかり乾かしておきます。
茎が曲がらないようにするため、立てておく方法が効果的ですが、1〜2日の間なら寝かせても問題ありません。
カット苗の植え付け
植え付けには、鉢底に鉢底石を敷き、サボテンや多肉植物用の培養土を入れます。
好みの位置に穴を開け、カットした苗をそっと差し込みます。
水やりは10日ほど経ってから
植え付けが完了したら、ベランダの軒下などに置き、10日ほど経ったら水を与えます。
うまくいけば14日ほどて発根します。
約1年後
明るく風通しの良い場所で、土を乾かし気味に育てます。
十分な日光と風通しを確保することで、ギュッと締まった可愛い姿に育ちます。
ちなみに、切り取った元株からは4つの子株が出てきました。(下写真)
こんな感じで、茎立ちしたエケベリアは簡単に仕立て直すことが可能です。
茎立ちしたエケベリアの魅力は?
茎立ちしたエケベリアは、生命力溢れるたくましい姿が魅力です。
通常のエケベリアは、地面に接するように葉が生えてロゼットを形成しますが、茎立ちするエケベリアは年数が経つと徐々に茎が出てきます。
たくましさ
茎立ちするエケベリアは、太い茎を立てて葉をつける姿勢がたくましく見えます。
そのたくましさと品種ごとの個性的な形状が、庭やインテリアにアクセントを加えます。
茎の美しさ
茎立ちエケベリアの茎は、個体によって様々な色合いを持っています。
茎がロウがかったピンク色や鮮やかなグリーンなど、美しい色合いが魅力の一つです。
ロゼットと茎のコントラスト
茎立ちエケベリアの葉が茎の先に並んでいる様子は、ロゼットが茎に寄り添うコントラストが美しいです。
茎の立ち上がる姿勢と葉のロゼットが独特なバランスを生み出し、視覚的な魅力を持っています。
奇抜さ
茎立ちエケベリアの葉は、茎の先端に集まっています。そのため、下葉は取り除かれ、茎の上部にのみ葉が残ります。
この特徴的な葉の配置により、エケベリアの植物全体に奇抜な雰囲気が漂います。
茎立ちしやすいエケベリアは?
茎立ちしやすいエケベリアには以下のようなものがあります。
七福神
成長とともに茎が伸び、暴れたような見た目になりやすいです。
ただ、子株がどんどん増えるので茎が伸びすぎたものはカットし、挿し芽で簡単に増やせます。
パープルプリンセス
太い茎が伸びて成長とともに直立します。
大和姫
株が充実してくると太い茎がのび、力強い姿になります。
ローラ
花のように広がるロゼット状の葉がかわいいローラ。
ローラもまた、成長とともに茎が伸びて茎立ちしやすいエケベリアの一つです。
エケベリアの茎立ちを防ぐコツは?茎立ちは良くない?
水はけの良い土に植え、葉にシワが寄るまで水は我慢
エケベリアの茎立ちを防ぐためには、できるだけ水を控えて乾かし気味に育てる必要があります。
乾燥気味に育てることで、ギュッと締まった姿になります。
茎立ちは悪いことじゃない
茎立ちによって太く丈夫な茎が育つのは決して悪いことではありません。
ただ、葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろと見える場合、光線不足や水の遣りすぎなどが考えられます。
力強い茎立ちを好む人も多い
エケベリアというとロゼット状に広がる花のような姿が特徴的ですが、たくましく茎立ちした姿もまた魅力的です。
生命力溢れる茎立ちした樹形を好むエケベリア愛好家も多いです。
茎立ちしたエケベリアの仕立て直し方!茎立ちは魅力的?【まとめ】
エケベリアの茎立ちは、多肉植物の中でも特に魅力的な特徴です。
通常のロゼット状のエケベリアとは異なる独特の姿や色合い、葉の配置など、茎立ちするエケベリアならではの趣を楽しむことができます。
個性的な外観を持つエケベリアを自分の手で育て、仕立て直し、その魅力を堪能してみてください。