アガベの寿命ってどれくらい?せっかくなら長~く楽しみたい!
メキシコ~アメリカ南西部に自生するカッコいい多肉植物「アガベ」。主に砂漠地帯や乾燥した草原地帯で見られる植物です。
アガベの寿命は種類によっても異なりますが、成長速度がゆっくりなため長い寿命を持ちます。
そこで今回は、アガベの寿命と長生きのコツをまとめてみました。
この記事を読めば、
- アガベの寿命はどれくらい?
- アガベは断水気味に管理すると寿命が縮まる?
- アガベを長生きさせる!寿命を延ばすためのポイント3つ
が分かるよ!
アガベの寿命はどれくらい?
栽培環境によっても異なるが10年~30年くらい
アガベの寿命は栽培環境や管理方法によっても異なりますが、短ければ10年、長ければ30年くらいといわれます。
品種によっても寿命は異なるが、大型種は寿命が長い傾向
アガベは、室内で楽しめるくらいコンパクトな品種もあれば、地植えで楽しめるほど大型で寒さに強い品種もあります。
ただ、コンパクトな品種に比べると大型の品種の方が寿命がやや長い傾向です。
花が咲くと元株は枯れるが、子株ができる。世代交代して長く生き続ける
アガベは花が咲くとその株は枯れます。
ただ、花後には子株が出来るため、世代交代しつつ何十年も長く生き続けることが可能です。
寿命の長さを左右するのは管理環境
長ければ30年以上生きられる寿命の長いアガベ。
どれくらい長く生かせ続けられるかは、管理環境にかかっています。
アガベは、ずっと同じ鉢に植えたままにしていたり、日当たりがイマイチな場所に放置していたりすると、元々持っているポテンシャルが生かしきれずに弱って枯れてしまうよ。
アガベは断水気味に管理すると寿命が縮まる?
アガベは乾燥に強く蒸れに弱い。水を遣りすぎるよりも断水気味の方が枯れるリスクは少ない
アガベを長生きさせる!寿命を延ばすためのポイント3つ
ポイント①気温が許す限りは屋外で育てる
アガベは観葉植物と異なり、日光が不足すると株が弱りやすいです。
ギュッと締まったカッコいい姿を保つためにも、気温が許す限りは屋外で育てるのがおすすめです。
植物が光合成する上で欠かせないのが、光・水・風。なかでも風は、室内管理だとどうしても制限されるよ。大きく丈夫な株に育てるなら風は不可欠。室内管理ならサーキュレーターは必須!
ポイント②2年に1回程度の植え替え
アガベを鉢植えで育てる場合、2年以上植え替えないまま放置していると、土の劣化によって鉢の中が蒸れ根が傷みやすいです。
アガベを植え替えるのなら春がベストタイミング。
ひとまわり大きめの鉢を用意し、水はけの良い土を使って植え替えます。
土は経年によって粒が崩れ、団子状に固まりやすくなる。結果、根が蒸れて根腐れを起こすリスクが高くなるんだ。鉢は底穴が開いた排水性の良いものを選んで。おすすめは、通気性に優れるスリット鉢や素焼き鉢。
ポイント③水やりは土が乾いてからが基本
アガベは乾燥に強いものの、水のやり過ぎよる蒸れにはかなり弱いです。
乾燥地帯の出身のアガベは、土がしっかり乾いてから水やりしましょう。
土が乾いていないうちに、次から次へと水やりしていると高確率で腐ってしまうんだ。生育が鈍る真夏と冬は、土が乾いてさらに3日~4日ほど経ってからの水やりでok。
☆★冬のアガベは断水すべき?冬の水やり方法と寒さ対策を解説↓↓
アガベのよくある質問
肥料を与えた方が長生きする?
肥料の与えすぎは根を傷める原因になるため×です。
ただ、生育が盛んになる春と秋は肥料を与えることで生育をサポートすることができます。
アガベは肥料を与えなくても問題なく育つことが殆どだけど、今より大きく育てたいなら肥料を使うのもあり。ただし、生育が緩慢な真夏と真冬の肥料は不要。肥料を使用する場合でも、規定量の2倍に薄めたもの(量を少なめにする)を慎重に与えてね。
植物育成LEDライトじゃないと長く生きられない?
日当たりがしっかりと確保できていれば、植物育成ライト無しでも長く育てられます。
アガベを長く育てるためには光が不可欠です。
室内で十分な光が得られない場合、追加の光源が必要になることがあります。
日照時間が制限される冬季は、植物育成ライトで日照不足をサポートするのがおすすめ。気温が足りている状態で光が不足すると、徒長を起こしやすくなるよ。ライトが無いなら、冬は断水気味に管理すること。
一年中、室内管理でも長く育つ?
光・風・水の3点がしっかり押さえられていれば、室内であっても長く育てることができます。
室内の場合は南~東向きの窓際に置くことが最低条件でしょう。
置き場所によっては、植物育成ライトやサーキュレーターが必須アイテムだよ!
寿命の長い植物にはどんなものがある?
寿命が長い植物には以下のようなものがあります。
- キソウテンガイ(ウェルウィッチア)
- 屋久杉
地球上には想像を超えるほど昔から生き続けている植物が存在している…!
まとめ
- アガベの寿命は品種や栽培環境などによっても異なるが、10年~30年くらいである
- アガベは開花するとその株が枯れてしまうが、花後は子株が出来るため、世代交代しながら長く生き続けられる
- アガベは断水気味に管理したからといって寿命が縮むとは考えにくい。むしろ、自生地では乾燥に耐えながら生きている。水をやりすぎることによるリスクの方が高い
- アガベを長生きさせるためには、「気温が許す限りは屋外管理(十分な日光と風通しの確保)」「土が乾いてからの水やり」「2年に1回程度の植え替え」の3つを押さえておく