アガベの冬越し方法がイマイチ分からない。結局、水やり頻度や置き場所はどうすればいいの?
獰猛な獣のような牙がワイルドでカッコいい多肉植物・アガベ。
主な原産地はメキシコやコロンビアなどで、生育適温は20度~30度くらいです。
つまり、暖かい時期と同じような管理方法では、冬の寒さで弱ってしまう恐れがあります。
そこで今回は、アガベの冬越しについてまとめてみました。
この記事を読めば、
- アガベは冬に断水すべき?
- 冬のアガベの水やり頻度や量、時間帯
- アガベの冬越しで押さえておくべきポイントは3つ
が分かるよ!
アガベは冬に断水すべき?
アガベは本来、暖かい場所を好むメキシコ原産の植物です。
寒さに晒される冬場は断水気味に管理することで、寒さから株を守ることができます。
とはいえ、品種によって耐寒性はさまざまです。
10度以下ならほぼ断水。ただ、置き場所によっては月1程度の水やり
- 10度以下…ほぼ断水
- 10度~15度くらい…土が乾いてさらに3~4日ほどしてから、土の約1/3が湿るくらいの量で水やり。月に1回ほどが目安
- 15度~20度くらい…土が乾いてさらに2~3日ほどしてから、土の半分が湿るくらいの量で水やり。月に1~2回ほどが目安
- 20度~30度…土が乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やり
寒い時期に暖かい時期と同じスパンで水やりしていると、鉢内が常に湿ったままになる。結果、根が腐って株がダメになってしまうんだ。
冬のアガベの水やり頻度や量、時間帯
ひとことにアガベといっても、品種によって耐寒性は異なります。
ただ、多くの品種は5度程度までは耐えられることがほとんどです。
そうはいってもアガベは寒いのが基本的に苦手。冬の水やりは以下のポイントを意識しておこなってね。
冬の水やりは土が乾いてさらに3日~4日ほど経ってから
冬の水やりは、土が乾いてさらに3日~4日ほど経ってからおこないます。
土が乾いてすぐの水やりの場合、根が湿る時間が長くなることで、冷えたり蒸れたりしてダメージを受けるリスクが高まります。
天気予報で最低気温が15度以下になったら、徐々に水やりを控え目にシフトしてね。
水の量は土の1/3くらいが湿るくらいでok
水の量は土の1/3が湿るくらいの量で構いません。
冬は日照時間や風通し、気温が制限されることで、暖かい時期よりも土が乾きにくいです。
夜間の水やりは避ける。暖かく天気の良い日で、翌日以降もしばらく晴天だとベスト
夜間の水やりは控え、できるだけ暖かい日の午前中までに済ませます。
冬は朝晩にもっとも冷え込むため、夜に水やりすると水温の低下によって根がダメージを受けてしまう恐れがあります。
明るく風通しの良い場所で管理。風通しが悪いと土がいつまでもジメジメして危険
冬もできるだけ明るく風通しの良い場所に置いて育てましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置くのがベストです。
窓を閉め切りがちになる時期は、サーキュレーターをまわして風通しを確保し、根腐れを防止します。
冷気は低い場所に溜まり、暖気は高い場所に溜まる性質がある。床に直置きすると根が冷えやすいから避けて。
アガベの冬越しで押さえておくべきポイントは3つ
土が湿った状態で寒さに当てない!
土が湿った状態で寒さに晒されると水温が急上昇し、根が冷えて根腐れのような症状が現われます。
冬は土を乾かし気味にすることで、樹液濃度を高めて寒さに備えることができます。
雪、霜に晒さない!5度以下なら室内へ移動
雪や霜に当たると細胞が壊れ、葉がぶよぶよに傷みます。
地域にもよりますがアガベは基本、室内で冬越しするのがベストです。
冷害によって細胞が壊れると葉がぶよぶよになる。こうなってからでは復活は困難。
土が乾いてすぐ水やりしない!
冬は寒さによって生育が鈍り、根が水分を吸い上げる力も弱まります。
アガベの生育適温は20度~30度。葉にシワがよるくらいで冬越しするのが安全です。
大型種のアガベに比べ、小型種のアガベは寒さにそこまで強くない傾向。人気のチタノタは、5度以下になるようなら室内管理が安心。
よくある質問
どれくらいの寒さまで耐えられる?
多くの品種は5度程度まで耐えられますが、美しい葉を保つなら最低でも10度は保つのが理想です。
アガベは品種によっても耐えられる寒さは異なりますが、どの品種も寒さには強くありません。
アガベの生育適温は20度~30度くらい。暖かく風通しの良い場所を好むよ!
室内管理なら寒さ対策は不要?
室内であっても、暖房を切った後の夜間や朝晩の窓際は想像以上に冷え込みます。
冬の寒さからアガベを守るためには、水やりを最低限に抑えることが重要です。
土を乾燥気味にして樹液濃度を高めることで、寒さに備えることができるんだ。
葉が赤くなってきた…
冬にアガベが赤くなるのは、寒さや日照不足などによって、葉の葉緑素が減ることによるものです。
赤味はアントシアニンによるもので、寒さや日照不足、乾燥などから株を守ろうとしていると考えられています。
アガベが赤くなるのは何らかのストレスを受けて必死に耐えている状態。冬の場合は寒さや日照不足、乾燥などによってどうしても赤味を帯びやすくなるよ。暖かくなれば少しずつ元の色に戻ることが多いからあまり神経質にならず見守ってみて。気温や日照が十分に確保できない状態で水を与えすぎると、根腐れの原因になるから注意してね。
まとめ
- 冬のアガベは基本、断水気味に管理することで寒さから株を守ることができる
- 冬の水やりは、土が乾いてさらに3日~4日ほど経ってから。5度以下なら断水する
- 水の量は土の1/3が湿るくらいの量でok
- 冬も明るく風通しの良い場所に置いて管理を続ける
- アガベを冬越しさせるためには、「土が湿った状態で寒さに晒さない」「雪、霜に当てない。5度以下は避ける」「土が乾いてすぐ水やりしない(3日ほど経ってから)」の3つを押さえておく