アガベは種類豊富だけど、チタノタだけダントツで価格が高い。なぜ…?
ワイルドな佇まいが人気の多肉植物「アガベ」。
獰猛な肉食動物を彷彿とさせるフォルムがカッコいい人気の多肉植物です。
そんなアガベの中でも特に高い人気を誇っているのが「チタノタ」と呼ばれる種類です。
チタノタはアガベの中でも価格が高騰しており、希少品種は数万円以上することも珍しくありません。
そこで今回は、アガベチタノタが高い理由と価格相場、初心者でも育てやすくてカッコいい人気のチタノタ、栽培のコツをまとめて紹介します。
この記事を読めば、
- アガベ・チタノタが高い理由
- アガベ・チタノタの価格相場
- カッコよくて初心者でも失敗しにくいアガベ・チタノタ【3選】
- アガベ・チタノタ栽培で押さえておくべきポイント3つ
が分かるよ!
アガベ・チタノタが高い理由
アガベ・チタノタは、アガベの中でも特に美しい品種の1つです。価格が高い理由には以下のようなものが挙げられます。
アガベ・チタノタが高い理由①ダントツでカッコいい!
ひとことにアガベといっても100種類以上が存在するといわれますが、その中でも特に高い人気を誇るのが「チタノタ」です。
まるで肉食動物が獲物に喰らいつくような株姿、葉の縁から突き出す牙のような鋸歯(きょし)。
「アガベ人気=チタノタ人気」と言っても過言ではないでしょう。
葉の縁に生えたギザギザは「鋸歯(きょし)」と呼ばれるよ。チタノタの鋸歯は白や黒、繊細なものから波打つようなワイルドなものまで表情さまざま。なかには黒い鋸歯を持つ品種もあるんだ。
アガベ・チタノタが高い理由②成長が遅く、販売までに時間と手間を要する
アガベ・チタノタは、成長が非常に遅いことで知られています。
観賞価値が得られるまでには、数年から10年以上かかることもあります。
生産者さんが長期間世話をする必要があり、それが価格に反映しているんだね。
アガベ・チタノタが高い理由③輸送と販売にコストがかかる
アガベ・チタノタは、主に海外から輸入されているため輸送コストがかかります。
また、輸送中の株の保護・パッケージング、高品質な栽培環境のための設備などのコストもかかります。
アガベ・チタノタが高い理由④増やすのが容易でない
アガベは一般的に、種子や側芽を使って増やすことができますが、他の植物に比べてやや難易度が高いです。
アガベは成長がかなりゆっくりなため、観賞価値が出るまでに他の植物よりも時間と手間がかかります。
アガベ・チタノタが高い理由⑤アガベブームによるもの
まるで肉食動物のような牙(鋸歯)がワイルドでカッコいいアガベ・チタノタは、特に男性人気が高い植物です。
「多肉植物=可愛い」というイメージを見事にぶち壊してくれるアガベ・チタノタは、愛好家も多く、価格が高く設定されています。
とはいえ、安価な株を高値で売る悪徳業者も存在する。「なんでこんなに高いのかな?」「さすがに高すぎる…」など少しでも不安を感じたら品種名でネット検索し、他の業者の価格を参考にしてみよう。
アガベ・チタノタの価格相場
小さな苗なら1,000円~3,000円くらいで購入できることもある
カッコよくて初心者でも失敗しにくいアガベ・チタノタ【3選】
カッコよくて育てやすい品種①白鯨(はくげい・ホワイトホエール)
初心者でも育てやすいチタノタの人気品種「白鯨(はくげい)」。
葉の縁に生えた白い牙のようなトゲ(鋸歯)がクールでカッコいいチタノタです。
白鯨は幅が広めの葉が特徴。うねるような鋸歯と球状フォルムで存在感抜群!はじめてのチタノタにおすすめの人気品種だよ。
カッコよくて育てやすい品種②ブラック&ブルー
青白い葉と黒の鋸歯が最高にカッコいいチタノタ「ブラック&ブルー」。
丈夫な品種ですが、ギュッと締まったカッコいいフォルムを保つためには、日光と風通し管理が重要になります。
アガベは夏型に分類される多肉植物だけど、日本の夏の暑さは要注意。生育適温は20度~30度くらい。熱帯夜が続く時期は高温多湿で根が蒸れやすいよ。屋外管理の場合、夏は夜のみ涼しい室内で休ませてあげると株が傷みにくくなるからおすすめ。
カッコよくて育てやすい品種③姫厳竜(チタノタ・ドワーフ)
コンパクトにチタノタを楽しみたいという方にぴったりな「姫厳竜(チタノタ・ドワーフ)」。
小ぶりでムチムチとしたフォルムが憎めないチタノタの小型種です。
葉が小さい分、鋸歯の存在感が増すよ。他の種に比べて葉のグリーンがライムがかって爽やかな雰囲気!真っ白な陶器鉢との相性も抜群。
アガベ・チタノタ栽培で押さえておくべきポイント3つ
栽培のポイント①日当たりの良い場所に置く
アガベは観葉植物のように耐陰性が強くありません。
日当たりがイマイチだと葉や茎が間延びし、形が不格好に乱れやすいです。
栽培のポイント②風通しを確保する
明るく暖かい場所でも風通しが悪いと蒸れが生じ、根が傷みやすいです。
室内管理の場合はサーキュレーターが必須となります。
栽培のポイント③水遣りは土がしっかり乾いてから
アガベ・チタノタは乾燥に強い反面、蒸れにはめっぽう弱いです。
土が乾かないうちに次から次へと水遣りした場合、土が常に湿り続けることで根が腐る恐れがあります。
☆★アガベが枯れる原因と対策!下葉が枯れる理由や枯れるときの前兆は?↓↓
まとめ
- アガベの中でもチタノタは別格で人気。その理由は、いかついフォルムと葉に生えた牙のような鋸歯
- アガベ・チタノタはコレクターも多く、生産に時間もかかることから、どうしても価格が高く設定されている
- 小さな株は数百円で購入できることもあるが、観賞価値が得られるサイズだと数千円~数万円、希少種だと10万円以上することもある
- 初心者でも育てやすく人気のアガベ・チタノタには、「白鯨」「ブラック&ブルー」「姫厳竜」などがある
- アガベ・チタノタを育てる上で必ず押さえておくべきポイントは、「十分な日光」「風通しの確保」「土が乾いてからの水遣り」の3つ
コレクターも多く比較的高価で取引されるアガベ・チタノタは、盗難にも注意して。玄関先や通りに面した場所に置いていると、盗まれてしまう恐れもあるよ。高価なアガベは、室内の窓際かベランダ等で管理するのがおすすめ。