アガベを育てているけど何となく調子が良くない…。せっかく迎え入れたお気に入りの株、できるだけ枯らしたくない!!
アガベは希少品種も多く、そのカッコいい見た目から愛好家も多い人気の観葉植物です。
そんなアガベはお値段もやや張るため、できるだけ枯らさずに長く育てていきたいものです。
そこで今回は、アガベが枯れる原因と対策、下葉だけ枯れる理由、枯れる前兆などをまとめてみました。
この記事を読めば、
- アガベが枯れる原因と対策
- アガベの下葉が枯れる原因
- アガベが枯れるときの前兆
が分かるよ!
アガベが枯れる原因と対策
アガベが枯れる原因①水の遣りすぎ
アガベは水を遣り過ぎていると根が腐って枯れてしまいます。
多肉質な葉に多くの水分を貯めて生きているので、乾燥には非常に強いのです。
水遣りは土がしっかり乾いてからたっぷり与えるのが基本
アガベの水遣りは、土がしっかり乾いてからたっぷり与えるのが基本になります。
乾湿のメリハリをつけることがポイントです。
土が湿っているうちに次から次へと水遣りしていると、根が呼吸できずに蒸れて傷んでしまうから注意!
アガベが枯れる原因②日光不足
アガベは日光が足りないと葉が間延びして不格好な見た目に育ちます。
光線不足が続くことで株が弱り、ちょっとした環境の変化が致命傷となって、枯れるリスクも高くなります。
気温が許すなら屋外管理。室内なら南~東向きの窓際に置こう
キュッとしまった姿をキープしつつ、丈夫な株に育てるためには日光が欠かせません。
アガベの生育が盛んになるのは15度~30度くらいですが、寒さには5度程度まで耐えることができます。
品種によってはマイナス30度まで耐えられるものもあるよ。あらかじめ品種を確認し、どれくらいの寒さまで耐えられるか把握しておこう。
アガベが枯れる原因③根詰まり
アガベを2年以上植え替えていない場合、根詰まりや土の劣化によって鉢内が蒸れやすくなります。
根詰まりを放置した場合、根が水分をスムーズに吸収できず、そのまま蒸れて腐ってしまう可能性もあり危険です。
アガベの植え替え適期は春。ひとまわり大きめの鉢に植え替えよう
アガベは2年に1回、地域にもよりますが気温が上がり始める4月~5月頃に植え替えます。
今の鉢より直径プラス3センチほどの鉢を用意し、水はけの良い土を使って植え替えます。
サボテン・多肉植物用の土でok。自分で配合するなら、赤玉土(小粒)とひゅうが土(小粒)を1:1で混ぜる。鉢で管理する場合、根腐れ予防としてミリオンAを混ぜておくのもおすすめ。害虫予防としてオルトランDXを混ぜておくと安心だよ。
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アガベが枯れる原因④過度の暑さ、寒さ
生育適温は20度~30度くらいです。過度の暑さ、寒さに晒されると株が弱ってしまいます。
極端な暑さや寒さに晒される時期は、水遣りを控え目にして根へのダメージを最小限に抑える必要があります。
アガベは品種によって耐えられる温度が異なるよ。ただ、多くの品種は5度程度までは耐えられる。人気のチタノタも耐えられるのは5度くらい。ただ、寒さに強くないから10度以下なら室内へ移動させて。
生育が緩慢な時期は土が乾いてさらに3~4日放置する
生育が緩慢な時期は根が水分を吸う力も弱まります。
そのため、生育が盛んな時期と同じ頻度で水遣りしていると、根が吸いきれなかった水分が長く土に停滞することで、根腐れを起こすリスクが高まります。
ぎゅっと締まった株に育てたいなら水遣りを控え目にするといいよ。
アガベが枯れる原因⑤病害虫
アガベは害虫被害を受けにくい植物ですが、どんなに気を付けていてもついてしまうことがあります。
特に屋外で管理している場合、暑い時期にスリップスの被害を受けることが多いです。
株元から葉先にかけてかさぶたのような傷、変色がある場合は要注意
葉が部分的に変色するようなら要注意。特に、害虫は柔らかい新芽に寄ってきます。
スリップスの場合、放っておくとあっという間に増殖して、株自体を枯らされてしまう恐れもあります。
炭疽病の場合は、葉の縁が茶色や黒っぽい色に変色してきたり、色が抜けたりすることが多い。放っておくと枯れてしまったり、他の株にまで被害が拡がったりしたりするから早めの対処が必要だよ!
アガベが枯れる原因⑥夏の直射日光によるダメージ
真夏の直射日光に当たると葉の一部が焼け焦げ、茶色や黒に変色する恐れがあります。
被害箇所が増えれば株自体を弱らせ、最終的には枯れてしまうこともあります。
夏、屋外管理するなら遮光ネットは必須
夏、屋外でアガベを育てるなら遮光ネットは必須アイテムです。
どんなに気を付けていても、うっかり直射日光に当たってしまえば強光によるダメージを受けてしまいます。
一度変色した葉は元に戻らないよ。30度を超えてきたら遮光ネットは必須。特に斑入り品種は強光で葉を傷めやすいから注意。室内管理の場合、葉焼けを起こすことはほぼ無いけど、葉の状態を見て心配ならレースカーテンで調節してね。
アガベの下葉が枯れる原因は?
アガベの下葉が枯れる場合、考えられる原因には以下のようなものがあります。
下葉が枯れる原因①発根にエネルギーが取られた
海外から根の無い状態で輸入された株の場合、発根させる際に下葉が枯れ込むことがあります。
枯れるのが下葉のみでそれ以外は問題なく育っているなら、特に大きな問題はない場合が殆どです。
ただし、新しい葉まで枯れ込むようなら他の原因が考えられるよ。
下葉が枯れる原因②新陳代謝
下葉はその株のもっとも古い葉ですので、新陳代謝によって徐々に枯れていきます。
下葉が枯れても生長点の新しい葉が問題なく育っているなら、特に対処する必要はありません。
子株が出ると親株の下葉が枯れることもあるよ。親から子に栄養を移行していると考えられる。
下葉が枯れる原因③2年以上植え替えていない
アガベは根詰まりを起こすと下葉が茶色く枯れてくることがあります。
2年以上植え替えていない場合、鉢の中が出ていっぱいになったり、土の粒が崩れて水はけが悪くなったりすることで、根がダメージを受けている可能性があります。
根詰まりを放置していると、鉢内が蒸れて根腐れを引き起こすこともある。鉢底から根が出ていたり、水分がなかなか土に浸透していかなくなったりしたら根詰まりのサイン。
アガベが枯れるときの前兆は?
新しい葉が変色、ブヨブヨ
新しい葉が元気に見えない、触るとブヨブヨして柔らかい等という場合、根が深刻なダメージを受けている可能性が高いです。
まずは株の状態をよく観察し、病害虫が付いていないかチェックしましょう。
これまでの管理方法を思い出し、原因を探るところから始めてみよう。水やり頻度は適切だったか?極端な暑さ、寒さに当たらなかったか?根詰まりしていないか?などを確認してみてね。
土が7日以上湿りっぱなし
気温、湿度、日当たり、風通しなどによって土が7日以上湿ったままという場合、根がダメージを受けている可能性があります。
特に室内管理の場合、風通しが制限されることで土が乾きにくいです。
葉がしおれたり変色したりするようなら注意。鉢から取り出し、傷んだ根を取り除いて、明るく風通しの良い場所で発根を待とう。根腐れが疑われる場合、さらに水遣りするのは×。
まとめ
- アガベが枯れる原因でよくあるのは、「水の遣りすぎ」「過度の暑さ、寒さによるダメージ」「夏の直射日光」「病害虫」「根詰まり」など
- アガベの下葉のみ枯れる時に考えられるのは、「発根による影響」「根詰まり」「新陳代謝」など
- アガベが枯れる前兆には、「新しい葉が変色、ブヨブヨに傷む」「土が7日以上湿ったまま」などがある