「砂漠の宝石」と呼ばれる美しい多肉植物リトープス。カラフルな石ころのように佇む姿が可愛い人気の多肉植物です。
そんなリトープスですが、1年に1度脱皮する珍しい植物だということをご存じですか?
今回は、リトープスの脱皮についてくわしくご紹介します。
この記事を読めば、
- リトープスの脱皮とは?
- リトープスの脱皮時期
- 脱皮の失敗を防ぐ方法
- 脱皮中、脱皮後のお手入れ方法
- リトープスが脱皮しない時の原因
- リトープスは脱皮すると増える?
が分かるよ!
リトープスの脱皮とは?
リトープスは1年に1回、春先に古い葉を落として新しい葉を展開させます。
古い葉を脱ぎ捨て新しい葉を展開させる様子は爬虫類が脱皮する様子にそっくり!
リトープスは脱皮による新陳代謝を繰り返しながら少しずつ生長していきます。
生長がゆっくりで寿命の長いリトープスは、室内の明るい場所でのんびり楽しみたい人気の多肉植物です。
生長はかなりゆっくりなリトープスだけど、その可愛らしい姿と年に1回の脱皮で楽しませてくれるよ。秋頃には花を咲かせてくれることもあるんだ。2月頃に葉がシワシワしてきたら脱皮のサイン!
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リトープスの脱皮時期
リトープスが脱皮する時期は春先、地域や品種にもよりますが2月~3月頃です。
早いものだと1月頃から脱皮し始めるものもあります。
脱皮か近づくと葉がシワシワになり始め、葉の中央が徐々に避けて中から新しい葉が出てきます。
リトープスは秋~春にかけて生育が盛んになる冬型の多肉植物だよ。冬型といっても寒さに強いというわけではないから気を付けてね。
リトープスの脱皮が失敗することはある?失敗を防ぐ方法も
リトープスは脱皮中に水を遣り過ぎると経過がスムーズにいかず、場合によっては二重に脱皮してしまう恐れもあります。
脱皮中の失敗を防ぐためのポイント
- 脱皮中の水遣りは控えるのが基本
- 無理に古い葉を取ろうとしない
- 基本は放置。生長も脱皮もゆっくりなので焦らずのんびり観察
脱皮中は古い葉から新しい葉に水分を供給している。そこに必要以上の水分を与えると脱皮以上を起こしていしまう恐れがあるよ。
リトープスの脱皮中、脱皮後のお手入れ方法
リトープスの脱皮中、脱皮後のお手入れ方法は以下の通りです。
脱皮中のお手入れ方法
- 基本、脱皮中の水遣りは控える
- ベタベタと触らないでそっと見守る
- 明るく風通しの良い場所に置く
脱皮後のお手入れ方法
- 古い葉を無理やり取ろうとすると株を傷めてしまう恐れがあるため注意。葉がカラカラになってから取り除く
- 古い葉が完全に乾燥して枯れたら少しずつ水遣りを再開する(最初は少量から)
- 明るく風通しの良い場所に置く
- 古い葉がカラカラに乾いているならピンセットで取り除く
- 古い葉がまだ残っている場合、できるだけ風通しの良い場所に置くことで乾燥を早め蒸れを防ぐ(梅雨に差し掛かっている場合は要注意)
脱皮中はリトープスの一挙手一投足が気になって仕方ない!でも、無理に古い葉を取ろうとしたり、触り過ぎたりするのは良くないんだね。焦る気持ちをグッと堪えて気長に待ってあげよう!
ひとことにリトープスといっても脱皮時期や脱皮の仕方はそれぞれ微妙に異なる
ひとことにリトープスといってもその種類や原産地はさまざまです。
もちろん基本的な性質は同じですが、脱皮時期や古い葉の落とし方はそれぞれ微妙に異なります。
古い葉を綺麗に脱ぎ捨ててくれるリトープスもあれば、品種によっては脱皮後もしばらく古い葉を残すようなリトープスもあるのです。
水分を含んだ古い葉を残す品種は脱皮後の蒸れに注意。明るく風通しの良い場所に置いて経過を見守ろう。
リトープスが脱皮しない原因と対処法
リトープスが脱皮しない時に考えられる原因と対処法は以下の通りです。
リトープスが脱皮しない時は株が弱っている可能性あり
株が弱っていると新しい葉を展開させることができず、脱皮しないこともあります。
日照不足や暑さ、蒸れなどによってダメージを受けている場合は管理方法の見直しが必要です。
脱皮しないからといって枯れているわけではない
とはいえ、脱皮しないからといって死んでいるわけではありません。
見た目にも特に変化なく株に触れて抵抗を感じるようならそのまま管理を続けてみましょう。
脱皮しないからといって無理やり古い葉を取ろうとしたり、子株を出そうと葉を切り込んだりするのは×だよ。リトープスは生長がとってもゆっくり。焦って水を遣り過ぎるのも×。のんびり見守ろう!
リトープスは脱皮すると増える?
株の種類や生育環境などにもよりますが2年に1回分頭し、1つの株が2つに分かれて株が増えます。
そのため、時期によっては脱皮しても分頭しないこともあります。
リトープスを増やしたい時はどうしたらいい?
脱皮を待って株が2つに分かれることで増やすことができます。子株が十分に生長したら株分けします。
また、花後に種を取ってその種から増やすことも可能です。
ただし、種を付けたいならリトープスを数種類育てなくてはなりません。受粉させるためです。
脱皮で増えた株を分ける場合は秋が適期。ただし、無理やり外そうとすると株を傷めてしまう恐れもあるよ。子株が十分に生長して割れ目がしっかりしてきたら株分けのタイミング。
まとめ
- リトープスは1年に1回、2月~3月頃に脱皮し始める珍しい多肉植物
- リトープスは脱皮を繰り返すことでゆっくり生長していく
- 脱皮中に水を遣り過ぎたり、無理やり古い皮(葉)を取ろうとしたりすると脱皮異常を起こすこともあるため注意
- 脱皮中は水遣りを控え、風通しの良い場所に置いて気長に見守る
- ひとことにリトープスといっても脱皮時期や脱皮の仕方はそれぞれ微妙に異なることを覚えておく
- 株が弱っているときは脱皮しないこともある
- 脱皮しないからといって枯れているとは限らない。管理方法を見直した上で引き続きお手入れを続けるのがおすすめ
- 脱皮したからといって必ず株が増える(分頭)とは限らない
- リトープスを増やしたいなら脱皮により分頭した株を分けるか、受粉させてできた種を撒く
リトープスは謎の多い植物。でもそこが魅力!意外と種類豊富なリトープスは見た目の可愛さはもちろん、脱皮や開花でも楽しませてくれるよ。ただ暑さと蒸れには弱いから夏場の管理には注意してね。
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