リトープス(Lithops)は、そのユニークな見た目と石のような外皮で知られる多肉植物ですが、時折、徒長してしまうことがあります。
リトープスが徒長する原因は、主に照明不足や水分不足によるものです。
今回は、リトープスが徒長する理由と、徒長を防ぐための効果的なケア方法を紹介します。
リトープスが徒長する主な原因は「光線不足」
これらの品種は光線不足に注意していても徒長を起こしやすいという特徴があります。
赤味の強い品種は葉緑素が少なく、緑色の品種に比べると日光不足で徒長を起こしやすい傾向にあるんだ。
徒長させない!リトープス栽培で押さえておくべき3つのポイント
リトープスを徒長させないために押さえておくべきポイントは以下3つです。
リトープスを徒長させないためのポイント①気温が許す限りは屋外管理がよい
徒長を防ぐためには十分な日光と風通しが必要です。気温が許す限りは屋外で管理するのが良いでしょう。
- 春・秋…日当たり、風通しの良い場所。雨ざらしを避けた軒下
- 夏…直射日光を避けた半日陰~日陰。雨ざらしは×
- 冬…霜に当てないこと。マイナス1度~2度程度までは耐えられる。寒冷地では南向きの窓際へ
※種類によっては寒さを苦手とするものもある。あらかじめ確認しておくこと
リトープスを徒長させないためのポイント②水遣りは時期によって変える
リトープスは時期によって水やり方法を変える必要があります。
7日以上土が湿っていると根が傷むため、水の与え過ぎには注意してください。
- 生育期である冬…土がしっかり乾いたタイミングで水やり。晴天の午前中までに済ませるのが理想的
- 春・秋…土がしっかり乾いたタイミングで水やり
- 休眠期である夏…ほぼ断水
リトープスを徒長させないためのポイント③風通しを確保
リトープスは葉に沢山の水分を抱えています。そのため、蒸れると株が傷みやすいです。
蒸れを防ぐためには風通しの良さを確保する必要があります。
- 気温が許す限りは風通しの良い屋外で管理するのがベスト
- 室内管理の場合は南向きの窓際へ。窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用し空気の流れを作る
リトープスってどんな植物?
そもそもリトープスとはどのような植物なのでしょうか?くわしく解説します。
リトープスは乾燥地帯が原産。本来は殆どが土中に埋まっている
リトープスはサハラ砂漠などの乾燥した環境に自生する多肉植物です。
自然状態では地表にごくわずかしか見えないように土中に埋まっています。
これは、地下部分を守り、高温や乾燥から植物を守るための適応です。
春に脱皮する珍しい植物!
リトープスは1年に1回、春先に脱皮をしながら少しずつ大きくなるという非常に珍しい特徴を持っています。
葉がしわしわになってきたら脱皮のサイン。中から新芽が出てきます。
カラフルで種類豊富なリトープスは「生きる宝石」
意外にも種類豊富で彩り豊かなリトープスは「生きる宝石」とも呼ばれ高い人気を誇ります。
緑や赤、オレンジやピンクなどカラフルで種類豊富なリトープスはまさに宝石のようです。
まとめ
- リトープスが徒長する主な原因は光線不足
- ただし、徒長を起こしやすい品種も存在する
- 徒長したリトープスを仕立て直したいなら脱皮を待つ
- 置き場所の見直し。気温が許す限りは屋外で管理するのが理想的
- ただし梅雨~夏にかけては蒸れで弱りいやすいため注意